らんだむな記憶

blogというものを体験してみようか!的なー

エッセンシャル思考 (2)

エッセンシャル思考 (1) - らんだむな記憶 から 1 週間弱経過したが、ちょうど GW に入りゆっくりできたので読み終えた。

結論としては、p.286 にすべてが書いてある気がする。

といっても、エッセンシャル思考の目的は、世間的な成功を手に入れることではない。人生に意味と目的を見いだし、本当に重要なことを成しとげることだ。将来自分の人生を振り返ったとき、どこにでもありそうな達成リストが並んでいるよりは、自分にとって本当に意味のあることをひとつ達成したと確信できるほうがいい。

ただ、これは p.176 にあるような問題もはらむので悩ましい。

目の前の依頼を断らなければ、もっと重要な仕事が駄目になるかもしれないのだ。(略) あるいはこんなにふうに断ってもいい。(略) 筋の通った断り方に納得し、その仕事は別の何でも引き受ける部下にまわしたそうだ。

これは要するに、エッセンシャル思考をする部下は本当に必要な仕事にしか注力しないので、依頼は非エッセンシャル思考の部下にまわした、ということだ。

仕事には「個々人にとってはエッセンシャルではないがチームにとっては不必要ではない」性質のものもある。個々のメンバが自分にとってはエッセンシャルではないという理由で断った場合、チームにとっては必要だったその仕事はどうなるのだろう?そこについては明確には書かれていなかったように思う。それは残念だ。

「人生に意味と目的を見いだし、本当に重要なこと」をやる結果、意味を見出してもらえなかった仕事はどうすれば良いのであろう。チームとして、組織としてのエッセンシャル思考について、続刊を期待したい。