らんだむな記憶

blogというものを体験してみようか!的なー

エッセンシャル思考 (1)

『エッセンシャル思考』 グレッグ・マキューン/著 高橋 璃子/訳 - かんき出版 をちょっとしたプレゼントでもらったので読んでいる。わりと良い。

第 3 章の冒頭にとても良い例え話が載っている:

ジョージ・オーウェルの有名な寓話小説『動物農場』に、ボクサーという名の馬が登場する。真面目で屈強な馬だ。動物たちが困難に出会うたび、「俺がもっと働こう」と言って仕事を引き受ける。だが過酷な状況のなかで、ついにボクサーは働きすぎて倒れ、解体業者のもとへ送られる。皮肉なことに、みんなのために一生懸命働いたボクサーの努力は、むしろ独裁者による搾取を助長しただけだった。

これは非常に示唆に富んでいると思っていて、同じことをしてしまったことがある。働けど働けど搾取が続き何も手元には残らないのだ。やらない奴がいるから代わりに自分がやろう、休日も潰して頑張ろうとしたところで健康は失えど、何も残らなかった。

実のところ、やらなければ明日の飯のタネもやばかったかもしれないので、正直何が正解だったのかはよく分からない。分からないが忙しくて考える余裕もなかったとは言え、考えるのをやめてしまったのは良くなかったように思う。“忙しくなってきたな” という瞬間は敏感にとらえることができるのだから、忙しくて考える余裕がなくなる前に立ち止まり、考えて選択をしなければならない。

実験記録 No.02 : 【日本語訳】動物農場(Animal Farm) にて CC BY-NC-SA 2.1 JP で日本語訳が提供されているようなので、暇な時に読んで噛みしめたい。