らんだむな記憶

blogというものを体験してみようか!的なー

低山登山

最近は遭難が増えているとか。

正直登山口から 100m 以内の場所でも簡単に滑落してアウトになることはあり得ると思うし、実際にあるらしい。手すりないからね。500 m くらい入ってくると沢からそこそこ高い位置にある道を通ることも多いが、縁からまず落ちるような道ではなくとも、逆に万が一沢に向かって落ちると正直どうやって復帰すれば良いか分からない。仮にトレッキングポールがあっても、斜面が急峻すぎるし、いかにも脆そうなので、打ち込んでのぼるには危うい。そもそもそういう耐久性を求められるギアではない。沢の要所要所には小さいとは言え堰堤があったりするし巻き道など用意されていないので、ほとんど詰んでいる。つまり滑落したらどうにもならない。

地図を頼りに辿っても、大きな高低差は分かっても、実際に今いる現場において、地図に示されたちょっとした横道が、まさかこの細いくねくねした上り道とは思わないこともある。地図ではもう少しシッカリした道に見えたりもするのだし。

木々が茂ったなかを突き抜ける時は、地図の上では “大体こっち” に向かえば太い道に抜けられる場合でも、木を避けているうちに少しずれて抜けることがある。

渡渉を複数回伴う場合、川で一旦道が切れるため、渡った後の道として、川に沿うのか丘をのぼるのか少し考えることもある。目印や踏み跡を見ればわかるけど、薄暗いところとかだとちょっと考えることがある。

これらはすべて 1000m 以下の低山で普通に見かけた。正直 1300m とか 1500m でも単峰だと一気にのぼって、一気にくだるのでわりと単純な気はするし、斜面で転げない限り怪我もしないと思う。一方、そういうジャンルのものではないのぼっておりてのぼっておりて系のコースはわりと迷うことがあるし、滑落しそうな箇所がそれこそ山ほどある。というわけで、単純な高低差とかであまり分けられないし、どういった時期のどういった時間帯のどういった天候(とくに数日前からの状況を含め)のもとでのどういったコースかによって変わってくると思う。

そして、雪を伴うとすべてが猛烈に難易度があがる。不適切なギアだとすぐに詰むだろうし、前進も後退もできないこともあるだろう。何の問題もない状況でも水膨れができた時の応急処理用のテープなどの持参がないと痛くてまともに歩けないうちに日没を迎える可能性が出て危険性が高まる。

山系サイトに登録されている GPS ログを使うとかなり安全性は増す気はするが、かなり無茶をしているログもあるので要注意だ。“簡単” と書いてあっても本人目線なので、複数のログで検証した上で利用するのが良いし、初めてのコースならできれば写真も投稿されているログを探すのが良い。旧道を突破とかだと、少々荒れていたり、泥道だったり通りやすくないものもある。想像よりかなり時間を食うので予定のコースタイムで回れない可能性が出てくる。

という感じで、低山だからちょろいなんてことはない。怪我をしないのは毎回ただ運が良いだけの話。