らんだむな記憶

blogというものを体験してみようか!的なー

Docker という技術的負債製造マシン

これはハッとさせられる。言われてみれば、IaC だのと言われて随分と踊らされたものだが、コンテナの中の魔界さは酷い。大量の臭いものとゴミと醜悪な手順を Dockerfile という魔界文書に閉じ込めてゴミ箱の中に押し込めてしまえば「ほら、便利だろ?」という仕組みに違いない。用意に aptリポジトリは陳腐化するし、中でインストールする openssl脆弱性を抱え込むし、node なんぞ来年にはまた死んでしまう。でも使える限りは、そのパーフェクトに動作する環境を「ありがてぇ・・・ありがてぇ・・・」と保守もせずに使いこんでしまうのだ。まるで時が止まったかのように。そんなこと分かりきっているのに「IaC だから堅牢」とか「再現性があって誰でも同じ環境が作れる」とお大嘘をこいて毎日を過ごしているのだ。ほら、去年作った LaTeX 環境を作成するための Dockerfile はもう使えないじゃないか。ゴミ箱の外の環境は時事刻々と変化するのだよ。

・・・なんて言ってるとご飯を食べるネタがなくなるので、今日も「Docker で IaC 進めていきましょうよ!」とか悪魔の囁きを撒き散らしながら変な Dockerfile を書いて、引き継ぎ先という子羊を探し続けるのだ・・・。

折角気にしないようにしてることにどストレートな直球を書かれると隠れん坊してたカーテンをバッとめくられたような気持ちになる。素晴らしい。

Dockerfile をアップデートしなければならない日が来た時、本当の地獄が始まる。