らんだむな記憶

blogというものを体験してみようか!的なー

微細構造定数

原子番号113のウンウントリウムだかジャポニウムだかを見ながら思う。(妙ちくりんな名前にも感じるけど、温泉のイメージの強いゲルマニウムさんのことを思い出すと、そんなもんかという気持ちになった)
原子番号118のウンウンオクチウムも発見したとかいう話もあるのでちょっと気になるところ。

The Dirac Equation (Theoretical and Mathematical Physics): Bernd Thaller: 9783540548836: Amazon.com: Booksのp.114 4.3.3 The Coulomb Potential によると、Coulombポテンシャルを持つDirac作用素の本質的自己共役性がちょうど原子番号118より大きくなるところで破綻するので、その境界のところまで発見したとかいうのが興味深い。119番というのがあるなら、それは118番と何が違うんだろう?
関連する話題は
Amazon.com: Spectral Analysis of Relativistic Operators (9781848162181): A A Balinsky: Booksのp.40 Remark 2.1.7~p.45 Remark 2.1.14にもある。1970年代には研究済みのようだ。

次は119番と120番元素に挑戦(2012年9月29日(土)掲載) - Yahoo!ニュースによると、現在の周期表にはない第8周期の領域のようだが、数理物理的にも何かあるのかなと思ってしまう。
119番以降 微細構造定数(fine structure constant)の逆数(137) (ウントリセプチウム)くらいの範囲は本質的自己共役性は破れているとは言え、ある性質によりuniquely characterizedな自己共役実現を見出すことができる範囲なので、まだまだOK (何が?)
138番なんてものが出てきたらもう分からないね。「1s軌道の電子が光速を越える。またディラック方程式によると基底状態のエネルギーが虚数になる」なんて意味が分からないからねぇ。