らんだむな記憶

blogというものを体験してみようか!的なー

残業100時間

燃え尽きたぜ…真っ白にな…
ということになるアレ。そういうネタのとこには、そんなの普通だとか、自分も経験があるとかいうセリフが続いているのをよく見るが、まぁ、あれはダメだ。

そしてよく仕事の効率が悪いなどという書き込みも見るが、それは幸せな環境にいるのだろう。何故か?早く帰りたいのだから極限まで効率化をはかるのだよ。Intelハイパースレッディングテクノロジーのように1つの脳みそを疑似的に複数個に見せるかのように仕事をし、ラウンドロビンで10分刻みでタスクを回していく。複数PCでバッチ処理を走らせて、処理の完了をメールで通知するシステムを作って、トイレに行き、トイレで座ってロジックを練る。席に戻ればメール通知によりバッチ処理が完了しているのを知り、別の処理を仕掛けると同時にトイレで練ったロジックを実装する。やっとこさの休みの日曜の目前に土曜の夜にフルビルドやらなんやらを自分のPCとjenkinsで仕掛けたりするわけだ。
家への帰路でロジックを練り、シャワーを浴びながら脳内デバッグをし、寝ながら胃液が逆流し、疲れがとれないまま月曜を迎え、絞り出したロジックを実装し、ミーティングに呼び出され、実りのない無駄な時間を過ごす。その間は勿論PCはバッチ処理を実行している。解放して欲しい。そうすれば実装ができるのに。

さて、その工夫の結果何が起こるか?量子力学的に複数の状態が共存する自分のもとには仕事が倍増するのだ!?なんとPCを回して効率化をし、束の間の休息を得ようとした精一杯努力し怒りと悲しみに涙して歯を食いしばった自分は、そのせいで束の間の休息すらもとれなくなるかもしれないほど仕事を積まれるのだ!!!
ということで仕事の効率をあげると単位時間あたりの仕事の消費%は下がるのだ。勿論仕事のペースを緩めると単位時間あたりの仕事の消費%は下がる。つまりどう頑張ってもゴールは見えてこないのだ。

と、そういう目にあってないから「仕事の効率が悪い」などと言えるのだろう。無理ゲーを知らんのだ。普通まともな感覚なら、自分のできる範囲で防衛反応に基づいて回避策を練るものだ。
これまた、やれ学生時代に頑張らなかったからだ、などと言う声もあるが、残念ながらそうではないし、東大で博士とってるやつでもこういう目にあうことはある。結構出たとこ勝負のギャンブルだよ、世の中は。まぁ、知的肉体労働を選んでしまったセンスのなさを恨むしかないとは言えるかもしれない。

ま、幸いに「自分も経験ある」という書き込みは続けて「そして虚しくなって辞めたよ」というのが続いていたりするのでホッとする。まさに、辞めるのが正解だ。自分の裁量を超えた無理ゲーに対する自衛は辞めることだ。