らんだむな記憶

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なんてこった...

関数解析 (岩波基礎数学選書) | 藤田 宏, 伊藤 清三, 黒田 成俊 | 本 | Amazon.co.jp

24年ぶりに復刊しおった。(正確には1991年版のが何刷かしてたと思うので、15年ぶりくらいかもしれないけど)
国内で入手可能な函数解析の本としては最高峰なのでちょっと欲しくなってしまうなぁ。

しかし、自分の中では1冊最高を決めるならFunctional Analysis (Methods of Modern Mathematical Physics): Michael Reed, Barry Simon: 9780125850506: Amazon.com: Booksだなぁ。
完璧には遠いかもしれないし、定番はFunctional Analysis (Springer Classics in Mathematics): Kôsaku Yosida: 9783540586548: Amazon.com: Booksかもしれないけど(古典としては)、Reed-Simon本には何とも言えない面白さが隠れているように感じる。
関数解析 (岩波基礎数学選書)」は応用面を視野に入れた非常にバランスの良い本だと思うけど、親切な教科書だなぁという気がする。K.Yosidaの「Functional Analysis」は辞書っぽい。ちょっと記号も古いし。読んで楽しいっていうより、何か困ったから助けて~~~って感じで開く感じかなぁ
Reed-Simon本は教科書としても使えると思うけど、続刊の量子力学のテーマに向かうための入り口の本だからちょっとネタは偏っているかもしれない。H.BrezisのFunctional Analysis, Sobolev Spaces and Partial Differential Equations (Universitext): Haim Brezis: 9780387709130: Amazon.com: Booksのように非線型偏微分方程式的な方向へ向いている気もあまりしないし。しかし、なんとなくReed-Simon本は付録を含め「函数解析で遊んでみたけど!」みたいな遊び心を感じる。「え?こんなことできちゃうの?」みたいな。この空気が好きで自分の中ではNo.1かな。
国内で一番手に入りやすい良書はAmazon.co.jp: 関数解析 共立数学講座 (15): 黒田 成俊: 本だけど(だったけど)、スペクトル分解定理が駆け足で進んで終わってしまう。なんだこっから遊ぼうってとこで時間切れみたいなのが残念かなー。
日本の本はページ数制限あるんだろうね。面白くなったところで打ち切られる。